【カウント☆コラムVol.4】


前回までは、数字の指文字やそれを使用したカウントの出し方について簡単に書きました。今回は、Deafに曲の説明をすることについて、私なりの方法ですが書きたいと思います。

以前、【コラムvol.1】でも書いたように、Deafといっても聴こえ方や音楽に関する知識は人それぞれです。求めている情報も個人差があります。


例えば・・・

*曲のテンポは?

*雰囲気は?

*歌っているのは?どんな声?

*イメージは?

*使ってる楽器は?


歌手名・曲名が同じでも、収録されているアルバムによってイメージが違うということもあります。また、カバー曲は歌い手によって大きく印象が異なりますので、その違いも必要があれば伝えるようにしています。


これらのポイントを伝えると言っても、なかなか難しいですよね。私も最初は答えられませんでした。言葉に表せない時には身振りでイメージを伝えたり、「サンバで使ってそうな・・・ノリノリで叩くような打楽器の音」となんとか相手にイメージしてもらえそうなキーワードを探して伝えています。言葉での説明がうまく伝わらず、イメージする動画を検索して見てもらったこともあります。


歌声についても同じで、「前半は優しくて温かい印象、サビに入ると力強くて芯を持っている感じ」などと声のイメージを伝えています。


そして、実際に音楽を流してカウントを出す時にも、そのイメージがパフォーマーに伝わるように強弱をつけています。スローな優しい曲調の時には数字を表す手の動きを滑らかにして、アップテンポだったり力強い曲調の時にはキレやリズム感を意識して・・・。


急には難しいと思いますので、ご自分の好きな音楽や声をどのように説明するか日頃から考えてみると、いざという時に役立つかもしれませんよ。

手話うたユニット T-ripple

聴者とDeafのおかあさん。共生社会で生きる子育て応援キャラバンとして各イベント出動中。 ステージでの手話うたパフォーマンス以外にT-ripple(とりっぷる)と遊ぼう!手話うた、紙芝居、パペット、ワークショップ、ベビーサイン等々もやっております。

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